書店が好き、知らない間に無くなっていく。
私は書店が好きです。
本の紙の匂いが好きです。
当時賑わっていた町には本屋さんは人々の知識欲や好奇心を満たしてくれる、文化的な拠点として存在していました。
先日、NHK『ニュースウオッチ9』で、鈴木おさむさんが、書店は僕らにとってテーマパークみたいな所だと言っていたけど、本当だなと思った。
とてもタイムリーな話で、書店を国が支援することは良いことだと思う。
いろんな方面に恩恵があると思うし、書店がまた、復活して地域の人の憩いの場、出会いの場になることを願っています。
高校生の頃、学校帰りには毎日寄っていました。
何かを買うわけでも無く、ただ本が並んでいるのを眺めたり、気になる雑誌を取ってパラパラと立ち読みしたりして、本屋の雰囲気を味わって、楽しくない家に帰っていましたね。
毎日ですね。
今、町の風景に欠かせなかった存在だった本屋さんが、知らない間に大きな書店でさえも跡形もなく、無くなっていて唖然としました。
かつての活気は失われていくばかりです。
仕事も書店に就職すればよかったと後悔、本に囲まれる仕事ではなく、本を作る仕事を選んでしまった。
スマートフォンの普及と、Amazonなどのオンライン通販サイトの台頭により、書籍販売の多くがインターネットに移行。
小規模な本屋さんは価格競争に打ち勝つことができず、多くの人が書籍をオンラインで購入するようになり、街の書店は存亡の危機に直面していったのです。
しかし、そんな時代の中にも根強い本屋ファンは存在する。彼らは本の匂いや紙の感触、そして書店で過ごす時間こそが読書の醍醐味だと信じており、オンライン書店では味わえない特別な体験を求めているのです。
本屋さんが生き残るためには、単に時代の流れに抗うのではなく、新たな価値を生み出すことが重要です。
例えば、カフェやイベントスペースを併設することで、新たな顧客層を取り込むことができます。
大手の書店ではそういう取り組みやっています。
しかし、個人経営の書店では、ギャラリーの貸しスペースや小さなスペースを作ってそこに絵本の読み聞かせコーナーを作り、企画して独自に創意工夫して地元密着の書店として、地道に経営してところがちらほらあるくらいです。
時代の波に消える書店:閉店、縮小、そして苦悩
「寂しいを通り越して仙台の文化はどうなってしまう」ブラタモリでガイドの男性も通った老舗書店が閉店へ 58年こだわった店づくりとは | TBS NEWS DIG (1ページ)
かつては複数の支店を構えていた複数の老舗書店があり、お互いにしのぎを削っていた時期もありました。今では片方は後継者不足で廃業し、もう片方は目立たない場所にある本店のみで営業を続けているようです。
高齢化や人手不足、そしてオンライン書店の台頭といった課題に直面し、多くの本屋が苦境に立たされています。
地元の小中学校の教科書を取り扱ったりするくらいで、なかなか厳しい経営をやっていくしかありません。
そしてオンライン通販の台頭による売り上げ減少などが原因で、多くの書店が閉店を余儀なくされているのです。
書店関係者は、閉店や縮小への苦悩をこう語っています。
「昔は地元の子供たちが放課後に集まって、漫画を読んだり、受験勉強をしたりしていた。
それが今では、スマートフォンで何でもできてしまう時代になってしまった。」
立ち読みアプリ:便利さの裏にある本屋への影響
さらに、近年は漫画を無料で読めるアプリが登場し、利用者はこれを利用して得難いメリットを得ますが本屋離れを加速させています。
わたしも、そのうちの一人になるのですが、これらのアプリは、膨大な数の漫画を無料で閲覧できるため、わざわざ書店に行く必要がないと感じてしまう人が増えているのです。
しかし、これらのアプリは本屋にとって大きな打撃となっている。書店は書籍を販売することで利益を得ている。しかし、アプリで無料で漫画を読んでしまう人は、当然書店で購入するわけではない。
書店関係者は、「立ち読みは禁止ですが、アプリで無料で読むのは問題ないという感覚になっている人が多いようです。中には本屋で堂々とスマホで雑誌を撮影する人もいましたし、これは本屋にとって非常に厳しい状況です。」と語っている。
それでも変わらない本への情熱:アプリで叶える読書の楽しみ
しかし、それでも本への情熱は消えない。書店ファンはアプリでも本の背表紙を並べて表示する機能を活用し、書店にいるような感覚を味わっている。
ある書店ファンは、「表紙を眺めているだけで、どんな本があるのかがわかる。これは、アプリならではの楽しみ方だと思います。」と語っている。
変化を受け入れること:新しい読書スタイルへの適応
時代と共に書店を取り巻く環境は大きく変化しています。しかし、本への情熱は依然として変わらない。書店ファンたちは時代の変化を受け入れながら、新しい読書スタイルを模索しているのです。
自宅では書店さんみたいに本棚に本をきれいに並べています。
書店に行く楽しみがなくなった今は、自分の部屋を書店みたいにして、本棚を眺めています。
アプリではそれが出来ません。
アプリで無料で漫画を読めるという便利さは魅力的ですが、本屋で過ごす時間や本の匂い、そして紙の感触はアプリでは味わえないものです。
書店とアプリ、そして本への情熱。三つの要素が織り成す新しい読書スタイルが、これからどのように発展していくのか。注目したいですね。