週末、来月閉店のデパート「黒崎井筒屋」に行ってました。
いつもと変わらずの人手で、目的の鮨割烹料理「たちばな」の店に行き、鮨御膳を食しました。
相変わらずのネタの良さ、出汁の利いた上品なお味噌汁はいつ飲んでも、また飲みたくなる。
会社の帰りだから、そんな何千円もするような贅沢はしません。
二千円くらいの御膳です。
ネタもサーモンとか、とびことか、海老などごく普通の寿司です。
ボクはネタは良いと評判のスーパー寿司でもサーモンは好きじゃないので娘にやってしまう、もう何年も食べていない。
その日はサーモンを最初に食べた。
あまり好きではないのから食べて、好きなモノは最後にゆっくりと味わおうと、サーモンを最初に口に入れた。
「あれっ」何このサーモン、美味しいじゃない。 サーモンてこんなに美味しかったのかな。 十何年かぶりに食べたサーモン、美味しいじゃないですか。上品な甘さが口一杯に広がって、何ともいえない旨さがあった。
そのあと、とびこを口に入れた途端、プチ、プチ、プチといつも食べているとびこよりも粒が二倍くらい大きく、「何、この感触は」口の中で、ザラザラプチプチと気持ちのいい感触。
マグロも血合いの生臭さが微塵も感じられず、ほんのり甘い感じがして、新鮮なマグロの本来の味がして、マグロってこんなに食べやすかったのかね。あの独特な生臭さがマグロなのだろうとずっと思っていた。ここまで手をかけて魚の旨さを味わったのは初めてだ。
海老も見た目は回転寿司と同じくらいの大きさだけど、口に入れた途端、「ザクザクザクザク」海老の身が厚くて歯ごたえがある。厚いとはいっても、上品な厚み。 どこの国の海老か分からないような下品な大きさではなく、普通サイズの海老で、口に入れると適度な満足するくらいの食べ応えで、上品。
この、三品食べるだけでも「あ~、美味い」と感じた。 ブリはこの店のブリを食べるとよそのブリは食べられない。身がツルツルで下にピタッと張りつくように口の中が幸せになる。断面が崩れていない、身が締まっていてプリプリしてる。
すべての魚が生臭くない。
すべてが上品でした。
この「たちばな」は田川が本店であるのですが、北九州ではここだけしかお店がない。
会社帰りにちょっと寄って、たまに開催されていた「鮨食べ放題」は大満足でした。
職人さんが握ってくれる寿司はホロリと口の中でシャリがくずれて、ネタといっしょになって、口の中に魚のうま味とシャリのうま味が合わさって、「美味い、美味い」と連発してしまった。
ちょっと寂しさを感じてしまったのだろうな。 近いからいつでも食べに行けるというのが無くなる。 本店までは遠いし、なかなか行けない。
鮨割烹「たちばな」さん、残ってもらえないだろうかね。
そんな事を思う今日この頃です。