「海街diary」とは
土曜プレミアム・映画「海街diary」是枝監督最新作『怪物』公開記念 2023年6月3日 FULL HD - YouTube
「海街diary」は、2015年公開の吉田秋生の同名漫画を原作とした是枝裕和監督の映画で、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずという豪華キャストが演じる四姉妹の日常と絆を描いています。
私の好きな映画のひとつ『海街diary』、映画の魅力と、その背景にある家族の物語を深掘りしていきます。
映画「海街diary」の世界観とは
映画「海街diary」の初観賞時、その独特の雰囲気に心を奪われました。
美しい三姉妹が共同生活を送る様子が、鎌倉の古い民家で仲良く、しっかりと共に暮らしている様子が描かれています。
親の不在にも関わらず、互いの支え合いと地域社会との結びつき、色々な登場人物とのお付き合いや、地域の人々も、この姉妹に好意的で温かな気持ちが感じ取れます。
映画ですがリアリティな空気感、街の人々との関わりを見ていると羨ましくもあり、素晴らしいと感じさせてくれました。
私から見たら理想郷のような街と家と家族というふうに、自分の兄妹を物語の中に置き換えている感じでいます。
淡々と進むその映画の物語の中に佇んで見ている自分がいるのに気づき不思議な気持ちで映画を楽しんでいます。
登場人物たち
四姉妹の個性と彼女たちを取り巻く人々
長女の幸(綾瀬はるか)、次女の佳乃(長澤まさみ)、三女の千佳(夏帆)、そして後に加わる四女すず(広瀬すず)。
三姉妹はそれぞれが働き、地域社会との良好な関係を築きながら、四女すずを学校に通わせ、四人姉妹充実した生活を送っています。
長女の幸は、本当にしっかりしている。父親代わりの気持ちが強いのか、姉妹たちをしっかりと守っている気持ちの強さを感じます。
近所の食堂のおばちゃんをはじめとする地域の人々との仲の良い連帯感は安心を与えてくれています。
ちょっとホッと出来る雰囲気に癒しを感じます。
この世界観は、現実の自分の生活と比較すると、どれほど恵まれた環境にあるのかと感じさせ、ため息をつくほどです。
リアリティの世界を見ている感じがして、自分がこの映画の世界と境界線があやふやになって行くかのような感じで、いつの間にかに映画の世界に入っていました。
現在、近隣との関係が希薄になり、隣人の顔さえ知らないことが多くなっています。
家族間のコミュニケーションも減少し、兄弟姉妹間でさえ、関わりを持たない方が楽だと感じる人が増えています。
将来的には、避けてきた問題に直面しなければならなくなり、それが苦痛になり考え込むこともあります。
そんな時に自分たちが不利な立場にあると感じて、正論を振りかざして近づいてくる困った兄弟姉妹もいます。
幸せな立場にあって仕事や経済面で完璧な人は素晴らしいと思いますし羨ましく思います。私は今はそうではなく難しい立場に立たされています。
そんな時、この家族を描いた映画を見ると、理想と現実の違いに疲れて、映画の中の理想的な家族に自分を投影してしまい、映画の中に入り込んでいます。
この映画の世界に入り込むと、姉妹たちの生活を覗いてほんわかした気持ちになれます。
姉妹たちの色々な困った事情は見ないようにしてね。
映画の始まりと: 家族の絆を再確認する瞬間
綾瀬はるかと長澤まさみが姉妹ゲンカ!『海街diary』本編映像 - YouTube
映画の始まりでは、四姉妹の絆が試される瞬間が訪れます。
物語は冒頭、葬式のシーンから始まり、そこで登場する四女のすずはしっかりとした性格をしています。
長女の幸は彼女の境遇を思いやり、鎌倉の家へ来るよう誘います。
彼女がその提案に応じる様子は現実の母親との関係に問題を抱えているのか、または血のつながりのある家族に寄り添いたいという気持ちからなのか観る者に想像を巡らせます。
長女の幸に、実の母親に感じない愛情を感じたのかもしれませんね。実の母親よりも頼れる気持ち甘えてみたいという気持ちが出てきのでしょうか。
四女のすずの加入と、彼女の存在がもたらす変化によって、家族の意味を再考させられる展開となります。
映画と原作漫画の魅力を比較
原作漫画と映画の違いを探ることで、それぞれのメディアが持つ表現の豊かさを感じることができます。
映画では漫画では伝わりにくい登場人物の微妙な表情や、鎌倉のノスタルジックな懐かしさを感じる美しい風景と四人の姉妹の普通の生活を描いています。
この物語は見る人々に温かい懐かしさや深い憧れを喚起させる、鎌倉の家の生活も私の住んでいた家に似ていてノスタルジックな雰囲気に満ちています。
まとめ
「海街diary」は、ただの家族ドラマではなく、人生の様々な局面での選択と成長を描いた作品です。
このリアルな生活感が、物語に深く引き込まれるきっかけとなり、静かに淡々と進行する物語にもかかわらず、観る者を画面に釘付けにします。
この映画はその穏やかな流れの中に、人々の心を動かす力を秘めています。
この映画を通じて、私たちの家族の定義と、それを取り巻く環境の大切さを再認識することができるでしょう。
しかし、好き嫌いがはっきりと分かれるかもしれない映画かもしれません。
この空気感は感じれば好きになりリアリティを感じ映画の物語に入り込める人と、この空気感が合わないと退屈な映画に感じてしまう人とに好みが分かれるでしょう。
是枝裕和監督の映画はこういった普通の生活の空気感があると思います。
退屈な空気感、リアルな生活の空気感、そういった何気ない生活の会話が淡々と続く物語、私は好きになったのかもしれない。
'海街diary' 4姉妹の愉快な撮影日記 in 海街diary - YouTube
是枝裕和監督の映画
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