過去の日記を開くたびに、忘れていた景色や登場人物がふっと蘇る。
もしそれを画像生成アプリ『Pictor』でビジュアル化できたら、記憶の中の一コマが鮮やかに夢のような演出される、素敵じゃないですか――今のボクの楽しみになっています。
突然のマユミからのメール
昼休み、デスクでコーヒーを飲みながら携帯を手に取った。仕事の合間に、ちょっと一息つこうと思ったそのときだ。Cメールの着信が目に飛び込んできた。
『誰からだ?』
確認すると、マユミだった。着信時間を見ると約5分前。昨夜、送っておいたメールの返事だろうか。
メールを開くと、そこには短い一文があった。
> お疲れ様です!ちょっとヤボ用で今見ました、すみません返信出来ないからごめんなさいね~
『…ヤボ用?』
妙に引っかかる言葉だ。なぜ「ちょっと用事があって」じゃなくて“ヤボ用”なんだ?どうにも曖昧で、かえって気になる。
考えれば考えるほど想像が広がっていく。そしてその想像は、どういうわけか妙な方向に傾いていく。
『いや、まさか…男と一緒にいるとか?』
ふと頭に浮かんだのは、薄暗いホテルの一室。赤い照明に照らされた部屋で、マユミがソファに座り、携帯をじっと握りしめている姿だ。隣には見知らぬ男がいて、「誰からのメール?」なんて聞いている場面が鮮明に浮かぶ。
『いかん、いかん!こんな妄想してどうする!』
頭を振って想像を振り払おうとするが、一度湧き出した妄想は止まらない。ラブホのネオンが脳裏に点滅し、妙にリアルな効果音まで聞こえてくる気がする。
『返信できないってことは、見られたらまずい状況なんじゃ…いやいや、待て待て!』
どうにも止まらない想像に耐えかねて、思わず返信を書いてしまった。
> お見合いでもしてるの?
送信ボタンを押した瞬間、『なんでこう送るかな…』と我に返る。案の定、返事は来ない。
仕事が終わっても、マユミからの返信はなかった。胸騒ぎが止まらない。頭の中では、再びあのホテルの妄想が始まる。
今度は赤い照明に加えて、壁にかかった妙に派手な絵画まで浮かんできた。部屋には微かに大人の雰囲気の音楽が流れ、ベッドの上に放り出されたマユミのバッグが見える。
『いや、もうやめろってば!』
自分で自分に突っ込みを入れるが、想像力は暴走を止めない。ふと最悪の可能性が頭をよぎる。
『まさか、病院にでも入ってるんじゃないか?』
心配が勝り、次のメールを送る。
> 病院に入っとるんか?
携帯を置いて、天井を見上げた。返事を待つ間、頭の中ではホテルの妄想と現実的な心配がぐるぐると混ざり合っていた。
『ヤボ用って、なんなんだよ…』
夜が更けていく中、マユミからの返信を待ちながら、僕は疲れ果てた頭を枕に沈めた。果たして真相は――。
コメント
- ピャルヽ(´・ω・`):いろんな妄想 心配ですね 早く返信くるとイイね
- ボク:如月ちゃん、いつも、いつも妄想ばかりで、マユミに叱られてばかりだよ。
- きなこ棒ハマリちゅ~♪♪MA-ЯI♪:ぉはょうござぃます 妄想worldは止まらないって感じですねっ マユミさんもそんな心配妄想症なZeroを知ってるやろから“あっまたヒロ気にしてるぅ”( ̄m ̄*)ってきっと思ってるハズ 携帯から目&手&気が離せませんネッでも悪い方向に考え過ぎは禁物ですょ
- ボク:MA-ЯIさん、妄想はやめられないなぁ、ていうか止まらない。かっぱえびせんじゃん。 妄想しなくてもいい、確証が欲しいよ。
- トモ:おはようございマス… マユミさんとの日記長いこと見てると、どんな感じなのかが想像できます 血液型は、前ワタシもそうだから話した記憶あるんだな〜… 妄想してるのは案外マユミさんで、しかも変な時に それが面倒くさくなると1人になってみたいのよきっと。 相手の気持ちなんて 案外気がつかないのよね 私もね。
- ボク:トモさん、マユミも、時々、会社で、「あ~、会社来たくない病になりそう」なんて言ったりしてたもんな。 マユミも妄想癖があるみたいな気がしたからね。
- りんか:妄想族〜 この際電話しちゃうとか ダメかな 考えなくて済みますよね
- ボク:りんか、電話は急な用事がある時くらいにしかしないね。マユミも忙しいかもしれないし、電話は時間使わせるから普段はメールで何時でも読める