過去の日記を開くたびに、忘れていた景色や登場人物がふっと蘇る。
もしそれを画像生成アプリ『Pictor』でビジュアル化できたら、記憶の中の一コマが鮮やかに夢のような演出される、素敵じゃないですか――今のボクの楽しみになっています。
メイクと素顔、どちらが本当のあなた?
これは数年前の夏の日の話しです。
休日、用事を済ませた後、昨日の登山の帰りに山で採ってきた新鮮なとうもろこしを渡すため、マユミの所に出掛けた。
電話をかけると、彼女はちょうど帰宅途中らしく、
マユミ「ヒロ、今どのあたり?」と聞いてきた。
ボク「○○あたりかな」
マユミ「アタシはヒマラヤにいるよ」
ボク「じゃ、そっちに行くから待ってて」
マユミ「ハ~イ」と軽快な返事。
マユミが言う「ヒマラヤ」はアウトドア用品店だ。彼女らしい場所選びに少し笑いながら車を走らせ、駐車場で彼女を見つけた。
車から降りると、とうもろこし10本を手渡す。
マユミ「ヒロ、ありがとう! こんなにたくさん!」
目を輝かせる彼女。素直に喜んでくれる姿に、こちらまで嬉しくなる。
マユミ「そうだ、ヒロが送ってくれた山の写真、すごく良かったよ! 会社の人が『今どきこんなの撮れるなんて!』って驚いてたし、おばあちゃんにも見せたの!」
彼女は話に熱が入っている。
ふと、気づいた。
ボク「…今日もノーメイクだな」
彼女の肌はほんのり小麦色。ほとんど素っぴんで、すごく自然体。
マユミ「まぁ、休みの日くらいお化粧しなくてもいいでしょ?」
ボク「そりゃ、そうだけどさ」
紀香はナチュラルなままでも綺麗だ。でも、どこか抜け感があって、それがまたいい。
そんな彼女といろいろ話し込んでから帰路についた。
そして今日。
会社に出てきたマユミは、バッチリメイクで見事に仕上がっていた。
ボク「えっ、昨日と全然違うじゃん!」
マユミ「アハハハ、そうでしょ?」
ボク「化けるねぇ」
マユミ「当たり前じゃない!」
彼女は笑顔を見せながら、軽やかに去っていく。
普段はナチュラル。決めるときは完璧で、芸能人で似てるのは若い頃の藤原紀香かな。そんなギャップにやられてしまう。
でも、ひとつ疑問だ。
「なんで俺と会うときだけ、ノーメイクなんだ?」
マユミの素顔も、バッチリメイクもどっちも素敵だ。けれど、特別な理由があるなら、ちょっとだけ知りたい気がするのだ。
コメント
- あおい:女はね、ノーメイクな素の自分を 誰にでもは見せないょ。 ヒロさんには 外も中身もすっぴんの彼女を… 大切にしてあげてね
- トモ:素の顔見せられるって 安心できる相手なのよ〜 ワタシも彼の家だとめんどくさくてノーメイクがいいんだけど、男性からしたら、少しでもしてもらいたいみたいね